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2020.5.23 | コラム

夏に売れる!ポロシャツについて

ここでは夏によく売れるポロシャツについての知識と代表的なブランドについて説明します。

まず、ポロシャツの定義を再確認すると、ポロシャツとは、ニット製で襟付のプルオーバータイプのスポーツシャツのことです。

襟元は3・4個のボタンで留め、胸辺りまで開くようになっています。

 

ポロシャツの起源はラコステ

ポロシャツを考案したのは、ワニのワッペンでおなじみのラコステの創業者、ルネ・ラコステです。

ルネ・ラコステは有名なテニス選手でした。

ルネ・ラコステが選手として活躍していたころのテニスは、長袖で襟のあるゆったりしたワイシャツのようなコットンシャツを着てプレーするのが一般的でしたが、ルネ・ラコステは、伸縮性のないコットンシャツは、動きまわり汗をかくスポーツをするためのテニスウェアとしてふさわしくないと考えていました。

「もっと動きやすいテニスシャツが欲しい」と考え、目を付けたのが、ポロの選手が着ていた吸汗性にも優れたジャージー素材のシャツです。

当時のポロ選手が着ていたシャツは、襟のない丸首シャツでしたが、ルネ・ラコステはテニスとして襟を付けることを思いつきました。

また、知り合いの繊維工場経営者とともに、高湿度で炎天下の試合でも動きやすく通気性の良い鹿の子編み生地を開発。

ルネ・ラコステが発案した襟付、鹿の子編み生地で半袖のテニスシャツは、その後すべてのポロシャツの起源となりました。

ルネ・ラコステは、このテニスシャツを最初は自分が試合をするために仕立てていましたが、注目を集めたため、友人とともにメーカーを設立し、1933年に一般向けにも売り出し、大ヒットとなります。

当時の商品名は「CHEMISE LACOSTE(シュミーズ・ラコステ)」で、最初の広告コピーは「テニス、ゴルフ、マリンスポーツのために」でした。

CHEMISE はフランス語で「シャツ」という意味。

つまり、「CHEMISE LACOSTE」は、「ラコステのシャツ」という意味になります。

発売時の広告コピーのから、ポロシャツは今でも「テニスシャツ」や「ゴルフシャツ」などと呼ばれることもあります。

 

60年代後期~70年代前期のラコステポロシャツのタグ。CHEMISE LACOSTEと表記がある。

 

ラコステのポロシャツはフランスで生産開始されました。

その後、ラコステは生産拠点を中国、日本、90年代のアメリカなど他国にも拡大しましたが、現在でもフランスで作り続けています。

フランス製のラコステは、ラコステの中でも「フララコ」と呼ばれ、現在でも特別な人気があります。

フララコは、他国生産のラコステよりも細身で着丈も長くシルエットが美しいことが特徴です。

ちなみに、ブランドロゴとなっているワニですが、これは、ルネ・ラコステの愛称がワニだったことからロゴとして採用されました。

このワニ刺繍をワンポイントロゴとして、胸にあしらったのもラコステシャツが初めて。

現在のワンポイントロゴ刺繍デザインの起源となっています。

 

どうしてポロシャツと呼ばれるようになったのか?

では、ルネ・ラコステが考案し、販売したラコステのテニスシャツが、どうしてポロシャツと呼ばれるようになったのでしょうか?

実はラコステシャツがポロシャツと呼ばれるようになった経緯は、はっきりとはわかっていません。

ラコステのテニスシャツが発売されて間もなくして、当時のポロ競技者の間でもこのシャツが流行し、ポロ競技をするときの代表的な服装になったので、ポロシャツと呼ばれるようになったという説がもっとも有力です。

日本でラコステのポロシャツが販売開始された50年前には、ラコステ社でさえポロシャツと呼んでいたということです。

 

ポロシャツで人気の三大ブランド

ポロシャツで人気の3大ブランドは、ラコステ、フレッドペリー、ポロラルフローレンです。

ラコステは、これまで解説してきたように、ポロシャツを開発したブランドです。

では、フレッドペリー、ポロラルフローレンのポロシャツはどうして有名になったのでしょうか?

 

フレッドペリーのポロシャツが有名になった理由

フレッドペリーは、イギリスのテニスプレイヤーフレデリック・ジョン・ペリーが立ち上げたスポーツウェアブランドです。

フレデリックは、史上初のグランドスラムを達成し、数々の栄冠に輝いた名テニスプレイヤー。

英国ストックポートで生まれ育ったフレッドは、名プレイとともに、真っ白なポロシャツ&白いパンツというエレガントなスタイルからベストドレッサーとしても注目を集めました。

そのフレデリックが現役を引退して立ち上げたのが「フレッドペリースポーツウェア社」です。

ブランドロゴは当時ウィンブルドンの象徴だった月桂樹。

ゆったりとしたフォルムが主流だった当時のテニスウエア(ポロシャツ)を、身体にフィットするシルエットに変更しました。

そのシャープなデザインは多くのテニス選手たちに愛され、月桂樹=優れたテニスプレイヤーというイメージが確立しました。

また、フレッドペリーのポロシャツは、1960年代にイギリスから巻き起こった”モッズ”と呼ばれるファッションムーブメントの象徴のひとつとなりました。

胸に月桂樹のマーク、襟と袖には“ティップライン”(2本ライン)のフレッドペリーのポロシャツ「M12」は、雑誌に着こなしが紹介され、当時の有名アーティストたちもこぞってフレッドペリーを着用したことで、スポーツウェアからファッションアイテムとして認知されるようになり、その人気は現在でも健在です。

 

フレッドペリー「M12」モデル

 

ポロラルフローレンはポロシャツをアメリカンカジュアルにアレンジ

古き良きアメリカンカジュアルの象徴ポロラルフローレンのポロシャツは、胸元のポニーロゴとともに人気です。

ポロラルフローレン社は、1968年設立。

イギリスの伝統的なスタイルをアメリカンテイストにアレンジし、機能性とカジュアル感を出した新しいファッションスタイルを打ち出しました。

スポーツウェアメーカーではなく、アパレルメーカーです。

映画の衣装でアメリカンカジュアルの象徴として有名になりました。

ポロラルフローレンのポロシャツは、鹿の子生地を使い、後ろ身頃はやや長めのロングスリーブと呼ばれるスタイル。

左胸にブランドロゴであるポニー刺繍が施されています。

特に初期のアメリカ製のポロシャツは後ろ身頃がかなり長くデザインされています。

このポニーロゴには、大きなサイズのビッグポニーと言われるロゴがあり、近年大人気となっています。

 

ビッグポニー刺繍のポロシャツ

 

定番のポニー刺繍のアイテムは、黒に赤の刺繍のものが人気です。

 

以上、ポロシャツの歴史とともに、ポロシャツの三大人気ブランドをご紹介しました。